フランスのスーパーは,日本みたいにお惣菜がたくさんあるわけではありません.
お肉売り場の一角に,こじんまりとしたお惣菜売り場があったり,
中国人街へ行けばテイクアウトの中華料理屋さんがありますが,
フランス料理を手軽に味わいたい!ということは,なかなか難しいです.
フランス人は,基本的に「自分で調理」するためです.
となると,冷凍食品やチルド製品が候補に上がるのですが,
とてもまずい.
日本の冷凍技術やチルド技術が優れていることがよくわかります.
そこで,スーパー好きの筆者がいろいろ買い漁って試した結果,
スーパーで買えるもので,お手軽においしく食べられるフランス料理を,2つ紹介します.
William Saurinの缶詰
実は,フランスの缶詰のクオリティはかなり高いんです.
というのも,缶に食品を詰めて長期保存するという技術は,
フランス人のニコラ・アペールが発明したと言われています.
そのため,フランスにおける缶詰の歴史は長く,
試行錯誤の上に美味しい缶詰が出来上がっています.
おなじみのツナ缶はもちろん,パテやフォアグラなども缶詰になっています.
さらに,調理済みの1品ものまで缶詰でたくさん売られています!
肉と野菜を丸一日煮込んで作るボフ・ブルギニヨンや,
鶏肉を二日間かけて煮込むコッコーヴァンなど,
手間のかかるものも缶詰として売られていますよ.
こうした缶詰を出している会社は3社ほどあるのですが,
中でもWilliam Saurinの缶詰は,どれを食べてもおいしかったです.
価格も3ユーロ〜5ユーロほどで,
外食の高いフランスでは考えられないほど安いですよ.
レンジでチンするだけ!チーズフォンデュ
チーズフォンデュの発祥は,フランスかスイスか不明みたいですが,
チーズが安くて美味しいフランスでチーズフォンデュを食べない手はありません.
フランスでは,スイスに近い地域で食べられている,
Fondue savoyardeが有名です.
それと同様に,3種類のチーズがブレンドされた本格的なチーズフォンデュが,
レンジでチンするだけで作れちゃいます.
しかも,1.6ユーロという激安価格.
日本でも似たような製品はありますが,
北海道産ナチュラルチーズを使ったもので,
同量くらいで400円もします.
こちらは正真正銘,フランス産ナチュラルチーズ.
アルミの蓋をめくってレンジで2分で出来上がりです.
バゲットはもちろん,好みの野菜を茹でて食べてもいいですね.
写真は,試しに人参とバゲットで食べてみたときのものです.
この人参も,1本十数円ですから,驚きです.
ここには写っていませんが,チーズフォンデュには,
白ワインがとても合いますので,おすすめですよ.