フランスの学生生活では、様々な分野で学生向けの特典や割引が用意されており、これらを活用することで生活費を大幅に抑えることができます。学生証や特別なカードを提示することで、交通機関、文化施設、食事、住居など、多岐にわたる分野で割引や特別サービスを受けられる制度が整っています。
文化施設での特典
フランスの美術館・博物館は、学生や若者に対して非常に開かれています。これらの特典を上手に活用して、フランスの豊かな文化遺産を存分に楽しんでください。芸術の都での素晴らしい体験が、きっと皆さんの人生を豊かにしてくれるはずです。
美術館・博物館
- 18〜25歳のEU市民向け無料入館:
- ルーブル美術館、ポンピドゥーセンター、オルセー美術館など、約50の国立美術館と100以上の国立記念建造物が無料で入館できます。
- 例:ルーブル美術館、ピカソ美術館、凱旋門など
- 学生証による割引:
- 多くの美術館で、学生証提示により割引料金が適用されます。
無料入場制度
フランスの美術館・博物館は、若者や学生に対してとても寛大です。以下の条件に当てはまる方は、多くの施設で無料で入場できます:
- 18歳以下の若者
- EU圏出身の18-25歳の若者
- 26歳以下の若者や学生(多くの施設で適用)
例えば、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーセンターなど、約50の国立美術館と100以上の国立記念建造物が、この制度の対象となっています。
特定の日の無料開放
お金を節約したい方は、以下の日程をチェックしてみてください:
- 毎月第1日曜日:多くの美術館・博物館が無料開放
- 「ヨーロッパ博物館の夜」などのイベント時
これらの日程を狙って訪れれば、普段は有料の展示も無料で楽しめます。
学生割引
国際学生証(ISIC)を持っている方は、多くの施設で通常の半額程度で入場できます。日本の学生証でも割引が適用される場合が多いので、必ず持参しましょう。
パリ市立美術館の特典
パリに滞在する方は、こちらもチェック!パリ市立美術館の常設展は、カタコンブとクリプト考古学博物館を除いて、全ての学生に無料で開放されています。
その他の特典
- Carte Jeunes Européenne (ヨーロッパ若者カード):37カ国の美術館などで割引特典があります。
- 芸術・考古学専攻の学生:一部の美術館では特別な無料入場制度があります。
注意点
- 無料入場は主に常設展に適用され、特別展は有料の場合が多いです。
- 身分証明書や学生証の提示が必要なので、忘れずに持参しましょう。
- 各施設の最新情報は公式サイトで確認するのがおすすめです。
劇場・コンサートホール
- 若者向け割引:
- 多くの劇場やコンサートホールで、28歳未満の若者向けに大幅な割引が提供されています。
- 例:リヨンのセレスタン劇場では、28歳未満の若者向けに6〜15ユーロの割引チケットが提供されています。
映画館
- 学生割引:
- ほとんどの映画館で、学生証提示により割引料金が適用されます。
特別カードによる特典
Carte Jeunes Européenne(ヨーロッパ若者カード)
Carte Jeunes Européenneは、ヨーロッパ全域で様々な特典が受けられる、留学生にとって心強い味方です。10ユーロという手頃な価格で、文化施設や交通機関、さらには日常の買い物まで幅広く割引が受けられるので、留学生活をより豊かにしてくれること間違いなしです。
Carte Jeunes Européenneとは?
このカードは、12歳から30歳までの若者を対象とした、ヨーロッパ37カ国で使える特典カードです。たった10ユーロで、1年間に渡って60,000以上のお得な特典が受けられます!
カードの主な特典
- パリのラ・ヴィレットでのショーが30%オフ
- ストラスブールの書店で15%オフ
- スペインの鉄道チケットが25%オフ
- FCバルセロナの博物館入場料が25%オフ
- 映画館のチケット割引
- レンタカー20%オフ
など
日本人留学生が作成する方法
- 年齢確認: まず、12歳から30歳までであることを確認しましょう。
- 公式サイトにアクセス: cartejeunes.frにアクセスします。
- カードタイプの選択:
- デジタルカード:10ユーロ
- プラスチックカード:13ユーロ(送料込み)
- 個人情報の入力:
- 名前
- 生年月日
- メールアドレス
- 住所(フランスの滞在先住所を入力)
- 支払い: クレジットカードまたはPayPalで支払いを行います。
- 確認メール: 登録したメールアドレスに確認メールが届きます。
- カードの受け取り:
- デジタルカード:メールで届きます
- プラスチックカード:指定した住所に郵送されます(1〜2週間程度)
注意点
- フランスの住所が必要なので、留学先が決まってから申し込むのがおすすめです。
- カードの有効期限は1年間です。30歳の誕生日を過ぎてからの申込みの場合、31歳の誕生日前日までの期間のみ有効となります。
Pass Culture(文化パス)
Pass Cultureは、フランスの文化を深く体験できる素晴らしい機会です。映画、コンサート、美術館、書籍など、様々な文化体験に使えるので、留学生活をより豊かにしてくれること間違いなしです。
Pass Cultureとは?
Pass Cultureは、フランス政府が若者の文化芸術活動を支援するために始めたプログラムです。18歳の若者に2年間で300ユーロ(約4万円)を提供し、様々な文化体験に使えるようにするものです。
主な特徴
- 対象:18歳の若者(フランス国籍または長期滞在ビザを持つ外国人)
- 金額:300ユーロ
- 利用期間:2年間
- 使用可能なもの:
- アートイベントや映画のチケット
- 書籍や画材、楽器などの購入
- ダンスレッスンの受講料
- テレビ局のサブスクリプションサービスなど
日本人留学生の作成方法
- 資格確認:
- 18歳であること
- フランスの長期滞在ビザ(学生ビザ)を持っていること
- 公式サイトにアクセス:
pass.culture.frにアクセスします。 - アカウント作成:
- メールアドレスを入力
- パスワードを設定
- 個人情報(名前、生年月日、住所)を入力
- 身分証明書のアップロード:
- パスポート
- 学生ビザ
- フランスの住所証明書(電気代の請求書など)
- 審査待ち:
書類の確認には数日かかる場合があります。 - 承認とアプリのダウンロード:
承認されたら、スマートフォンにPass Cultureアプリをダウンロードします。 - 利用開始:
アプリを通じて、文化体験を予約したり、商品を購入したりできます。
注意点
- Pass Cultureは18歳の誕生日から申請可能です。
- フランスの長期滞在ビザ(学生ビザ)が必要です。短期滞在の場合は利用できません。
- 300ユーロは一度に付与されるわけではなく、アプリ内で管理されます。
- 使用できる商品やサービスには制限があります。アプリ内で確認しましょう。
国際学生証(ISIC)
- 対象:学生
- 費用:13ユーロ
- 特典:世界中で45,000以上の割引が受けられます。
地域別の特別プログラム
リヨンの例
- Pass culture étudiant:
- 費用:18ユーロ
- 特典:年間3つの公演チケットと1つの映画チケットが提供されます。
- Carte culture:
- 費用:15ユーロ(18〜25歳)
- 特典:市立美術館の無料入場、図書館の利用、パートナー施設での割引などが受けられます。
- Carte Musées:
- 費用:7ユーロ(25歳未満)
- 特典:6つの市立美術館に1年間無料で入場できます。
文化施設の学生割引制度について
フランスの美術館や博物館では、学生や若者向けに様々な割引や無料入場の機会が提供されています。これらの特典を活用することで、文化施設をより手軽に楽しむことができます。以下に主な割引制度や特典をまとめました:
- 18歳以下の若者は、多くの美術館や博物館で無料入場が可能です。パスポートなどの国際身分証明書の提示が必要です。
- ユーロ圏に3ヶ月以上留学する25歳以下の学生は、学生ビザを提示することで多くの施設に無料で入場できます。
- 26歳以下の若者や学生は、多くの美術館やモニュメントに無料でアクセスできます。身分証明書または学生証の提示が必要です。
- 毎月第一日曜日には、多くの美術館や博物館が無料開放されています。
- **国際学生証(ISIC)を持っていると、美術館や博物館の入場料が学生価格(通常半額程度)**になることがあります。
- パリミュージアムパスには学生割引はありませんが、多くの対象施設で18歳未満は無料入場が可能です。
- フランスの国立美術館は、26歳未満のヨーロッパの学生に対して常に無料開放されています。
これらの割引や特典を利用する際は、必ず身分証明書や学生証を携帯し、各施設の公式ウェブサイトで最新の情報を確認することをお勧めします。